世界遺産に登録されて今年で30年となる富山県南砺市の合掌造り集落で、昔ながらの方法による稲刈りが行われました。

 相倉合掌造り集落では、世界遺産登録を契機に棚田の保全を目的とした「棚田オーナー」を毎年募集していて、景観を守る取り組みを続けています。

 13日、県内外から参加したおよそ170人が2400平方メートルある棚田の稲を手作業で収穫し、「はさ掛け」と呼ばれる昔ながらの方法で天日干しを行いました。

参加者 「(Q.稲刈りいかがでしたか?)楽しかった」 「田植えも参加させてもらったんですけども、この田んぼで私たち植えてまして、自分たちの植えた稲がこんなに大きく育っているのを見てすごく感動しました」 「本当にすがすがしくて、おいしいおにぎりをいただいて温泉にも入るんですけど、こんなにすてきなことってないよなって思います。ぜひ皆さんも農業をやってみて下さい」

 今年は猛暑で水不足が続き、コメの生育への影響が心配されましたが、給水車で集めた水を棚田に放水するなど苦労した甲斐があり、去年と比べて2倍以上の豊作となりました。

 収穫したコメは「世界遺産米」として参加者らに30キログラムずつ配られるということです。