村井宮城県知事が設置に意欲を示している土葬墓地について、11日の宮城県議会で村井知事は改めて設置の意義を訴えました。

 村井知事「県といたしましては特定の宗教や国籍の方に限らず全ての方が最後まで安心して暮らせる環境整備として、それぞれが希望する弔い方を選択できるよう検討しているものでございます」

 村井知事は2024年から、土葬ができる墓地を県内に設置する意欲をみせています。 背景には、介護や水産業などの人手不足を解消しようと外国人労働者を積極的に受け入れていることがあります。

 特にイスラム教徒は土葬が義務付けられていることから、墓地の不足が課題となっていました。

 11日の県議会では自民党・県民会議の渡辺拓議員が「県民に反対の声が強い」として、設置を断念する考えはないかただしました。

 これに対し村井知事は。

 「設置するかどうかも含めてまだ何も決まっていない状況。つまり調べている状況だということであります」

 土葬墓地の設置の検討には、SNS上で批判的な投稿が急増しています。

 また、10月の宮城県知事選挙への立候補を表明した一部の新人も見直しを訴えていて、争点の1つとなる可能性があります。