大地震と豪雨災害の爪痕が色濃く残る輪島で、海を活かして復興の浮体式洋上風力を誘致しようと立ち上がった人たちがいる。輪島に住む4人、通称・輪島の4Gだ。

4人は9千キロ離れた洋上風力の最前線、スコットランドへ。そこで見えてきたのは、輪島の復興への光だった。イギリスは、すでに2800基以上の洋上風車が回り、風力が電源構成のおよそ30%を占めるまさに風力大国。 中でもスコットランドは、電力の再エネ率がおよそ100%と世界屈指の先進地だ。

スコットランドでは、再生可能エネルギー業者に土地の利用を許可する代わりに、そこで得られた収入の一部を地域のコミュニティに還元する仕組みがある。地域住民はそのお金を地域のために自由に使うことができる。これはコミュニティベネフィットと言われるスコットランド自治政府が作った仕組みだ。

輪島に浮体式洋上風力を誘致できるのか、4人の奮闘を追った。