埼玉県羽生市で男が貴金属買い取り店の店長を刃物で脅し、現金を奪った事件。被害に遭った店長が取材に応じ、“緊迫の5分間”を語りました。
20日午後4時半ごろ、店内の防犯カメラの映像です。
男が店の中へ。左手には紙袋を持っています。店長が応対し、椅子へ座るよう促しますが男は立ったまま。店長が奥へ消えると、男は紙袋から刃物のようなものを取り出します。
「俺は強盗だ。殺されたくなかったら金を出せ」
現場は羽生駅からおよそ1キロの市の中心部。目の前には警察署があるような場所です。
被害に遭った店長が取材に応じました。
店長 「包丁を私に向けた時はちょっと声が震えているような感じ。たまたま宝石をのせるトレーを持っていたので、包丁がきても大丈夫なように、防御ではないが一応して、そのまま後ずさりで金庫まで行った」
男は金庫から現金5万6000円を奪い、店長をテープで縛り付けたといいます。
店長 「肩からひじくらいまでの間5、6周くらいテープで巻かれ、その後、足首も2、3回巻かれて、『床に寝ろ』と言われたので、ひざをついて自分で横に寝た。(入退店の)音がピンポンと鳴り出ていったのが分かったので、慌ててテープを足からなんとか外して裏に逃げて、外に出て110番通報をした」
警察によりますと、男は50代から60代くらいで、身長は160センチから165センチほど。白髪交じりの短髪で、灰色のジャージを着ていたということです。
警察は強盗事件として男の行方を追っています。