宮城県での局地的な記録的大雨から一夜明け、浸水被害があった地域では復旧作業が続いています。
仙台市宮城野区付近では、1時間に約100ミリの猛烈な雨が降りました。一夜明け、冠水した地域では動かなくなった車をレッカーしたり、作業員が歩道にたまった泥を掃除したりする姿が見られました。
「ここまで来ていたので水が」
車2台と住宅の床下が水に浸かる被害を受けた男性です。
「1時間位でやむかなという天気予報だったので、警戒せずにいたらもうみるみる1時間もしないうちに増えてきて」
中島秀太記者「宮城野区にあるコピー機の販売会社では室内まで水が入り込み、膝の高さまで水の跡ができています。保管されていたコピー機の在庫は、全て駄目になってしまったということです」
事務所にはコピー機十数台が保管されていましたが、全て処分になるということです。
従業員「浸水するとは聞いていたのですけど、ここまでになるとは思わなかったので、ちょっとびっくりしているところです」
塩釜市でも1日に非常に激しい雨が降り、1日の雨量は平年の10月1カ月分を上回る156.5ミリとなりました。
中津川夏帆記者「1日に土砂崩れが発生した塩釜市の現場です。今も土砂が歩道を塞いでいます」
土砂崩れが発生した塩釜市伊保石の市道では片側一車線が封鎖され、道路に散らばった土砂の撤去作業が行われていました。
店内が30センチほど浸水し、停電が発生したすし店は臨時休業を余儀なくされ、朝早くから店内の清掃作業や雨水に浸かった備品を消毒する作業に追われていました。
最優先で行われていたのは、電気系統の復旧作業です。停電の影響で冷蔵庫や冷凍庫が使えなくなり、店内に保存していた魚の約3分の1が廃棄処分になるということです。
廻鮮寿司塩釜港鎌田秀也会長「天災だからしょうがない。一生懸命頑張って1日でも早く営業したい」
なお、塩釜市では24日まで、り災証明書の受け付けや浸水被害による災害ごみの受け入れなどを行うということです。