2024年、宮城県栗原市の飛行場でセスナ機がオーバーランした事故で、国の運輸安全委員会は「着陸時の速度超過が原因」とする報告書を公表しました。

 2024年10月、栗原市の瀬峰飛行場で開催されていたセミネ飛行場まつりで、デモ飛行中のセスナ機が着陸する際に滑走路をオーバーランし、崖下に転落しました。

 セスナ機には操縦士ら男性2人が乗っていましたが、自力で脱出しけがはありませんでした。

 機体の損傷が激しかったことから、国の運輸安全委員会は重大インシデントより更に深刻度が上の航空事故として調査に当たり、1日に報告書を公開しました。

 報告書によりますと事故を起こした際、セスナ機の滑走路への進入速度は時速約167キロから185キロで、本来の許容値とされる時速113キロを上回っていました。

 瀬峰飛行場の滑走路は長さ480メートルと余裕が無く、着陸の速度が早かったためオーバーランに至ったと結論付けています。

 瀬峰飛行場では、2025年7月にもセスナ機が着陸時にオーバーランして崖下に転落する事故が起きています。

 飛行場を運営する東日本パイロット協会は、再発防止に取り組むとともに毎年10月に行っていた飛行場まつりを中止すると発表しています。