将棋の藤井聡太七冠(23)に佐々木勇気八段(31)が挑戦する、最高峰タイトル・竜王戦七番勝負の第1局2日目が始まりました。

 竜王戦の第1局2日目は、東京・渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で、4日午前9時に挑戦者の佐々木八段が封じた38手目が開封され始まりました。

 4連覇中の藤井七冠は、防衛すれば5連覇で、史上3人目となる「永世竜王」の資格を獲得します。

 前夜祭では「いよいよ竜王戦が開幕するのだという身の引き締まる気持ち。一手一手を深く考えて熱戦になるよう精一杯頑張りたい」と意気込みを語っていました。

 一方、挑戦者の佐々木八段は2年連続の挑戦です。

 初のタイトル獲得を目指していて、前夜祭では「藤井七冠は、受けてから攻めに転じる時の切り替えで、戦いの間合いが他の棋士とは全然違うので、どれだけ藤井七冠の読み筋に食らいついていけるかが勝負になると思う。自分の力を出し切れるように精一杯戦いたい」と決意を表明しました。

 2人は2017年の初対局で、佐々木八段が勝利し、藤井七冠のデビュー30連勝を阻止しました。

 これまでの勝敗は藤井七冠の10勝4敗です。

 注目の第1局は夕方以降に勝敗が決まる見込みです。