イスラエルとイスラム組織ハマスは、ガザ地区での戦闘終結に向けた和平案の「第1段階」に合意しました。和平協議が進むエジプトから報告です。
(松本拓也記者報告) 和平協議が進んできたエジプトでは、きょうにも「第1段階」の合意が正式に調停される予定です。
これによってハマスが拘束していた人質が解放され、イスラエル軍は合意された境界線まで撤退します。物資の搬入も加速することになります。
AFP通信などは生存する人質20人が一斉に解放されるのと引き換えに、イスラエルが収監する2000人のパレスチナ人を釈放すると伝えています。
トランプ大統領はFOXニュースのインタビューで、人質の解放は13日にも始まるとの見通しを示しました。
一方、ハマス関係者はANNの取材に対し、すでに死亡している人質の所在を把握するのには時間がかかるとも明かしています。
トランプ大統領はネタニヤフ首相と電話会談をし、イスラエルの国会で演説をすることに意欲を示しているほか、今週末には中東を訪問する可能性が高いとしています。
ガザ地区では、この2年間で6万7000人以上が犠牲となっているほか、停戦が反故(ほご)になった過去もあります。
ハマスの武装解除やガザの復興など残された課題をどのように解決していくかが今後の焦点です。