ウクライナ各地でロシア軍による大規模な攻撃があり、首都キーウなどで停電が発生しました。ウクライナでは冬を前にエネルギー不足が懸念されています。

 ウクライナメディアによりますと、10日未明にウクライナ各地でロシア軍のドローンやミサイルによる攻撃が相次ぎ、南部ザポリージャ州では7歳の男の子が死亡しました。

 キーウでは12人がけがをしたほか、一部の地区で停電が発生しました。

 ウクライナのシビハ外相はSNSで「多くの人々が停電に見舞われている」と指摘し、「気温が低下するなか、エネルギーを奪うことはジェノサイドに相当する」と非難しました。

 イギリスのフィナンシャル・タイムズは9日、複数の関係者の話とし、ロシア軍の攻撃によりウクライナのガス生産のおよそ6割が失われたと伝えていて、ウクライナでは冬を前にエネルギー不足の懸念が高まっています。