全国で空き家が増え続けるなか、空き家となった古民家を改修して民泊施設として活用する取り組みが始まっています。

 民泊アプリなどを運営する「Airbnb」は、茨城県古河市にある築150年を超える古民家を改修し、9日から宿泊者の受け入れを始めました。

 ふすまや柱など古民家らしさは残しながらも、キッチンや洗面所といった水回りを中心に設備を取り替えたほか、地震に対する備えとして、揺れを吸収するダンパーを壁の中に取り付けるなどしたということです。

Airbnb Japan広報担当 島袋佳子さん 「旧来の古民家に新たなスタイリングを加えることによって新たな価値を加えるという取り組みを行いました。観光の中心じゃないところにも魅力があって、そういった土地の魅力も日本のみならず、世界中に訴求していければという目的もあります」

 全国の空き家(2023年)は900万戸を超え、総住宅数に占める空き家率(13.8%)とともに過去最高を更新し続けています。

 2038年には全住宅の3軒に1軒が空き家になるという試算もあります。

 Airbnbは民泊への活用を通して、宿泊施設や観光資源が少ない地域の活性化にもつなげたいとしています。