15日夕方、宮城県色麻町の雑木林で子グマがわなに掛かり、親グマがその近くから離れない状況が続いていましたが、16日午前に猟友会が2頭を駆除しました。
16日午後6時ごろ、色麻町一の関の雑木林に設置された箱わなに体長約60センチの子グマが掛かり、その近くに体長約1メートル30センチの親クマがいるのを近所の人が発見しました。
現場は、田畑と住宅が点在する地域にある川沿いの雑木林で、この近くではこれまで何度かクマが目撃されていたため、箱わなが設置されていました。
川村彩音記者「奥の林からは、わなに掛かった子グマの鳴き声が現在も聞こえてきています。現場には処分に当たるため、警察車両が続々と集まってきている状況です」
親グマが子グマから離れず住民に危険な状況が続いたため、色麻町と警察は夜明けまで様子を見て駆除を決定し、16日午前8時40分ごろに地元猟友会が親グマを駆除しました。
色麻町農林課板垣知広課長補佐「先程花火での追い払いを実施したんですけれども、それでもなお近くにとどまって隊員の方に向かってきたということで、発砲して駆除という形になりました」
子グマについても放しても戻ってくる可能性が高いとして、別の場所に運び出し駆除しました。
住民「畑に行くのもここ1週間くらいは大変でしたよ。寝ても心配、起きても心配。ようやく仕留めたというんですか、安心しました」
宮城県では16日、仙台市青葉区の霊屋下や愛子でもクマが目撃されています。
宮城県はクマ出没警報を出して、警戒を呼び掛けています。