仙台市が整備する音楽ホールなどの複合施設の事業費が当初の概算よりも約200億円増えたことについて、8日の仙台市議会では議員から「今後、更に費用が増えるのではないか」といった懸念の声が市民から出ていると指摘されました。

 仙台市は11月、音楽ホールと震災メモリアル拠点の複合施設の基本設計の中間案を公表しました。

 案によりますと、施設は地上4階、地下2階建てで2031年度の開館を予定しています。

 8日の市議会で548億円と見込まれる事業費について、自民党の市議から「今後どこまで費用が上昇するのか、市民から懸念の声が大きくなっている」との指摘が上がりました。

 これに対し、郡市長は「今後更に設計内容や事業費を精査していく必要があると思う」と述べました。

 郡仙台市長「効率的な事業執行と財源の確保に最大限意を用いながら、着実にこの施設の整備を進めてまいりたいと存じます」

 市の担当者は「企業版ふるさと納税やネーミングライツなどの応援もいただきながら、財政運営の健全性を確保したい」と述べました。