宮城県石巻市の海岸に漂着した大量のカキ殻を有効活用してもらおうと、県が回収したカキ殻を希望者に無償で譲渡しました。

 この夏、石巻市の長浜海岸に流れ着いた大量のカキ殻は養殖施設などから落ちたとみられていて、長浜海岸では海水浴場の開設が2年連続で見送られています。

 県は8日、地域住民などと9月に回収したカキ殻862キロについて、事前に申し込んだ個人や企業への譲渡を始めました。

 カキ殻は、主に家庭菜園の肥料や研究などに活用されるということです。

 市民「家庭菜園の肥料にできればと思ってるんですね」

 学生「大学で研究してることがあって、殻を使いたいなと思っていて」

 宮城県東部地方振興事務所漁港管理班猪股秀樹次長「残った物につきましては今後、更に他の活用方法がないかどうか検討を進めていきたいと考えております」

 カキ殻の漂着は今も続いていて、砂浜は多くのカキ殻に覆われています。県では観察を続けて対策を検討することにしています。