仙台青陵中等教育学校の生徒が次世代放射光施設ナノテラスを訪れ、最先端の科学技術を体験しました。挑戦したのは陶磁器の成分分析です。
ナノテラスは、放射光と呼ばれる強い光を当てることで物質の構造を分子や原子のレベルで解析できる施設です。
仙台青陵中等教育学校の生徒たちは2025年度、台湾の姉妹校と博物学の共同研究を行っていて、今回は日本と台湾それぞれの陶磁器の釉薬に含まれる成分を測定し比較するためにナノテラスを利用しました。
測定では皿や陶器のかけらを装置にセットしたところ、測定結果がモニターに映され台湾の陶器にはルビジウムという元素が多く含まれていることが分かりました。
生徒「ルビジウムが多いことは先生も分からないっておっしゃっていたんですけど、分からないことを自分で考えて、そこから1つの答えを導き出していきたいなと思います」「なぜその物質が多く含まれているのか、土地の関係だったり日本と台湾との貿易だったり、交流が与えた陶磁器への影響ということにも踏み込んで調べられたらなと思います」
生徒たちは、2026年1月に台湾の生徒たちを仙台市に招いて、研究成果を発表することにしています。