若い世代で急増する闇バイトの危険性を学んでもらおうと、仙台市若林区の聖ウルスラ学院英智高校で闇バイトを追体験できるゲームを活用した特別授業が行われました。
1年生約110人が体験したのは、レイの失踪というゲームです。闇バイトの怖さを知ってもらおうと、慶應大学の学生らによる企業が開発しました。
現実に起こった闇バイトの事件を参考に開発され、リアルさが特徴です。
レイと呼ばれる動画配信者が音信不通となる場面から始まり、プレイヤーはその友人としてレイのSNSアカウントに潜入し、理由を探ります。
川村彩音記者「レイのDM画面を見ると、何やら怪しい人物とやり取りをしています。個人情報も送ってしまっていますね」
ゲームに課金しすぎて金に困ったレイは闇バイトに応募し、1台につき15万という報酬でスマートフォンの代理契約をあっせんされます。
プレイヤーは、レイを助けるためメッセージ相手を特定し警察に通報したところ、恨みを買い相手から脅されます。
その後、メッセージ相手の更に指示役の男も特定して警察に通報し、ゲームはクリアとなります。
生徒「詐欺に遭った時はこんな感じなんだということが知れた」「詐欺にかかりやすい年代だと思うんですけど、ちゃんと気を付けて個人情報を扱っていきたい」「自分で考えさせられる課題がいっぱいあって面白かった」「SNSとかを見る時にもそういう怪しいサイトとかもあるので、ちゃんと注意しながら使いたい」
ゲームのプレイ後には闇バイトに狙われない、だまされないために注意すべきポイントの説明を受け、怪しい求人サイトの見分け方などを学びました。
警察庁によりますと、2024年の10月中旬から12月末までの間で闇バイトに応募し警察に保護された事例は、全国で125件に上り、そのうちの3割が10代、4割が20代となっています。
ClassroomAdventure今井善太郎代表「闇バイトという言葉自体は知っている子たち多いと思うんですけど、実際にどのような内容かとかどれだけ怖いかというのはなかなか知らないと思っていて、怖さだけではなくて、どうのように相談すればいいのか防いでいけばいいのかというところまで学んでもらえたんじゃないかなと思ってます」