ロシア石油大手「ルクオイル」がアメリカの制裁を受け、国外にある資産の売却を決定したとロシアのメディアが報じました。

 ロシア石油大手のルクオイルは27日、アメリカによる経済制裁を理由に国外資産の売却を発表しました。

 ロシア紙「イズベスチヤ」によりますと、ルクオイルはオランダやルーマニアに製油所を持つほか、ヨーロッパ各国にガソリンスタンド網を保有しています。

 国外資産の総額は約100億ドル、日本円で約1兆5000億円に上るとみられています。

 アメリカは制裁でロシア石油企業の海外での運営を来月末までとしていて、ルクオイルはその間に売却を進めるものの、専門家は売却額は大幅に下がると分析しています。

 ロシアは石油輸出に収入を大きく依存していて、影響は避けられないと見られていますが、プーチン大統領は23日、アメリカの経済制裁は「経済に大きな影響は与えない」と主張しています。