日本やアメリカ、中国など21の国と地域でつくるAPEC(アジア太平洋経済協力)の首脳会議が韓国・慶州(キョンジュ)で始まりました。現地から報告です。

 31日午前10時に始まったAPECの首脳会議には日本の高市首相や中国の習近平国家主席などが参加しています。

 30日まで韓国を訪れていたアメリカのトランプ大統領は出席を見送りました。

 トランプ政権が関税政策を強化するなか、APECでは「持続可能な未来の構築」をテーマに自由貿易を守る重要性を再確認し、首脳宣言のとりまとめを目指します。

 首脳会議に先立って30日まで行われた閣僚会議では自由貿易などについて話し合われましたが、各国の立場の違いなどから意見がまとまらず、共同声明の採択は持ち越しとなりました。

 トランプ大統領不在の中で行われる首脳会議では、中国の習近平国家主席の動向が注目されます。

 中国側は「多国間貿易」の意義を強調し、各国を取り込みたい考えです。

 APEC首脳会議は来月1日までの2日間の日程で行われ、このほかAI(人工知能)の活用などについても話し合われます。