2025年6月、仙台市の国道交差点で、自転車に乗っていた女性をトラックでひいて死亡させた罪などに問われている男の初公判で、男は起訴内容を認めました。

  起訴状などによりますと、山形県天童市の運転手 魚住隆浩被告(58)は、2025年6月、宮城野区原町の国道45号の坂下交差点で、自転車で横断していた洞口良子さん(68)をトラックでひいて死亡させた、過失運転致死の罪に問われています。

  洞口さんは現場から170m以上も引きずられていました。

  10月31日に仙台地裁で開かれた初公判で、魚住被告は起訴内容について、米満祥人裁判長から「間違いありませんか」と聞かれ、「ありません」と答え認めました。

 検察側は冒頭陳述などで「魚住被告はトラックが左折する際、車両のサイドミラーに、左後方から近づく自転車が映っていたにもかかわらず安全確認を怠ったまま進行した」などと指摘しました。

 裁判後の取材に対し弁護側は、「左折時にサイドミラーを全く確認しなかったわけではない」と述べ、争う姿勢を見せています。

 次回の裁判は12月3日に行われ、魚住被告が追起訴されているひき逃げの罪に関して審理されます。