11年ぶりの金曜日開催となり、コロナ禍以降、最も人出が多くなると予測されていた今年のハロウィーン。土砂降りの雨のなか、街はどんな様子だったのだろうか。

■土砂降りの渋谷 仮装者は…

 11年ぶりとなる「金曜日のハロウィーン」。先月31日、渋谷は異様な雰囲気に包まれていた。

 急速に発達した低気圧の影響で、土砂降りの雨に。そんな状況でも、多くの人で混雑し仮装している人の姿も見える。

東北から来た人 「いや~朝まで遊びたいと思いますね。若者のパワーなんで」

 トラブルが懸念される渋谷のハロウィーン。2018年には、一部が暴徒化し、トラックを横転させる事件が起きたことなどから、ここ数年、厳重な警備体制が敷かれている。

 センター街にあるレストランは、ハロウィーンの夜の営業を中止にしたという。

渋谷食堂 Ventuno Tokyo 太田康信事業部長 「(過去に)階段で座り込みがあったとか、店内に入ってきてトイレで着替えたりという行為があったので」

 そんな今年のハロウィーン、仮装している人からは雨を嘆く声が聞かれた。

中国から来た人 「ちょっと悲しい」 「いろいろなコスプレの人と一緒にハロウィーンを楽しみたい。(コスプレしている)人は少ないです」

都内から来た人 「こんな悲惨じゃないハロウィーンを予想していました」 「みんな傘差してて顔も見えなくて残念です」

 例年に比べ仮装する人が少ないなか、こんな声も上がった。

都内から来た人 「(Q.周りの人コスプレしていないじゃないですか)それで写真撮ってくださいって言われてうれしかった」

 そんななか、トラブルも起きた。警視庁によると、スクランブル交差点付近で、警察官を足で蹴ったとして50代の女が現行犯逮捕されるなど、日付が変わるまでに2人が逮捕された。

■一夜明け 高校生らごみ拾い

 一夜明け、雨が止んだ渋谷。午前6時前、多くの若者が集まっていた。その目的はごみ拾いだ。

 高校生を中心に、渋谷を拠点に活動するボランティア団体「Olly」のメンバー。ハロウィーンで出た、ごみの清掃のため19人が集まった。

 楽天ペイの協力によって、拾ったごみの量に応じて電子マネーがもらえる仕組みを今年から取り入れたのだという。

参加者 「私は高校3年生なので、大学に行って新しい友達とか作ると思うんですけど、そういう人たちに活動を広めて、ごみ拾いの楽しさをもっと色々な人に知ってもらいたい」

(「ワイド!スクランブル サタデー」2025年11月1日放送分より)