6日にタワーの倒壊事故が起きた韓国の火力発電所で、救助活動の妨げとなる他のタワーの爆破解体が実施されました。

 煙を上げて同時に崩れたのは、韓国南東部・蔚山(ウルサン)の火力発電所に建つタワー型のボイラー2棟です。

 6日、この2棟の間に建つもう1棟が解体工事中に倒壊し、7人が下敷きとなり、うち3人が死亡しました。

 残る4人の捜索にクレーンなどを投入する導線を確保するため、同じく解体中だった他の2棟の爆破に踏み切った形です。

 消防は爆破の後、安全の確認を経て捜索を再開しました。

 一方、同じ業者が解体を進めていた2棟が爆破されることで、事故原因の究明が難しくなるという指摘も出ています。