愛子さまのラオス訪問最終日、最後の面会をされています。その前には、伝統的なシルクの機織りを体験されました。
■愛子さま ラオス訪問最終日
日本時間21日午後5時から愛子さまは、日本にゆかりのあるラオスの人々と面会されています。
元ラオス日本友好協会会長 ポンメーク・ダラーローイさん 「愛子さまのご来訪のニュースをラオスの国民皆が見て、心からうれしくワクワク湧き上がる気持ちになり光栄に思っています。特に伝統衣装のパービアンをお召しになったことをうれしく思っています」
ラオス滞在最終日は、機織りに挑戦です。
愛子さまは説明にしっかり耳を傾け一つひとつ確認されながら、織っていきます。
ラオス ハンディクラフト協会会長 スービタ・パサートさん 「愛子さまは初めて機織りを体験できてうれしく思ったとおっしゃっていました」
ずらりと並ぶラオス伝統の織物。
愛子さまが気になったのは。
説明者 「モーヤオの衣装ですよ」 愛子さま 「ミャオ?」 説明者 「モーヤオは、霊を信仰する宗教です」
絹織物で有名なラオス。皇室とシルクもまた深い関わりがあります。2年前には皇后さまが引き継がれている御養蚕を陛下と愛子さまが手伝う様子が公開されています。
愛子さま自身も、学習院初等科3年の時に、授業でもらった蚕を何世代にもわたって育て続けていました。
ラオス・ルアンパバーン県 ブンルアム県党書記 「民族衣装を着ていると大変きれいです」
愛子さまが着た伝統衣装も国家副主席から贈られたもので、高品質のシルクで作られています。
スカートとショールには、古代のナーガという竜の文様が織り込まれいるそうです。
愛子さま 「無形文化遺産であるナーガ文様の伝統織物など様々なものに触れながら、美しい自然や伝統との調和の中に生きるラオスの人々の生活や文化を肌で感じることができればうれしく思います」
ある側近は、愛子さまが民族衣装に着替えるタイミングも、相手が喜ぶタイミングで着替えているため愛子さまの心遣いが表れているのではとしています。
■ラオス訪問で見えた愛子さまスタイル
あいさつの際、愛子さまが何度も使われたのが「懸け橋」という言葉です。
日本からの支援などに目が行きがちですが、ある側近は「愛子さまには、日本とラオスの関係は双方向だという意識が強くあると感じた」と話しています。
きのう愛子さまが視察されたクワンシーの滝では、ラオス側が「思いがけない幸運に出会えて非常にうれしい」と話したシーンがありました。
それは愛子さまからのお声掛けで、集合写真を撮ったこと。
ラオス・ルアンパバーン県 ヴォンダーヴォーン文化観光局次長 「(愛子さまは)『もう少しここで時間を長く取りたい、時間が短くて残念です』。『泳いでみたい』ともおっしゃいました」
まもなく、初めての外国公式訪問を終えられる愛子さま。
日本時間21日午後4時すぎからラオスで活躍する日本人らと面会されています。
国際協力NGO IV-JAPAN 冨永幸子代表理事 「こちらに来て30年以上になりまして」 愛子さま 「先ほどラオ・シルク・レジデンスで機織の体験を少しだけさせていただいて、楽しく」 冨永幸子代表理事 「日本のつむぎと似ているので。私もこちらの絹で作った着物を寄付させていただいて博物館に…」 愛子さま 「その作品も拝見させていただいて」
再び機織りの話に。
今回の訪問では、「それぞれの視察先で非常に暖かく迎えてもらった」と話されたという愛子さま。
夜には帰国に向けて現地を出発されます。