クマが市街地に出没した際に市町村の判断で発砲できる緊急銃猟の訓練を、宮城県角田市と丸森町が合同で実施し手順を確認しました。

 訓練は、住宅密集地の木にクマ1頭がとどまっている想定で行われました。

 9月の法改正で始まった緊急銃猟は、猟銃使用の必要性や安全確保など4つの条件を満たす必要があります。

 訓練では、条件に当てはまるかを確認して緊急銃猟の実施を決定し、発砲するまでの流れを確認しました。

 訓練終了後には、参加した猟友会から質問が寄せられました。
 猟友会メンバー「3発は最初に撃てるから、最初に撃った方が手っ取り早いのでは」「猟の弾は翌年まで使えるが、その弾を使うことには問題は無いないのか」

 角田市と丸森町では緊急銃猟の実施はまだ無く、マニュアルを整備し対応を急いでいます。

 宮城県猟友会伊具支部庄司登支部長「クマのどこを狙ったら1発で仕留められるか。向かって来られたらどうするかも課題」

 相次ぐクマによる被害を受け、宮城県は緊急対策の1つとして不足する箱わなの追加配備を始めました。

 21日午後、大崎市の鳴子総合支所に到着したのは県が購入した箱わな3基です。

 宮城県でのクマの目撃数は10月末時点で2015件と過去最多となっていて、緊急対策として箱わなやホイッスルなど資材の購入を進めています。

 箱わなについては19の市町村が58基を要望していて、県は40基を確保して順次配送しています。

 大崎市は、届いた箱わなを出没が相次ぐ場所などに設置する予定です。

 大崎市役所農村環境整備課大友一英係長「捕獲を更に進めて人的被害がこれ以上増えないように、皆さんが安全安心に暮らせる地域づくりを進めていきたい」

 各地で相次ぐクマの出没で捕獲用の箱わなが不足しているなか、宮城県大崎市の鉄工業者が箱わなの製作に挑戦しています。

 高さ90センチ、幅93センチ、奥行き1メートル82センチの箱わなは、あることがきっかけで製作を始めました。

 伊藤鐵工伊藤伸一社長「お客様と打ち合わせした時に、柿の木があるのでクマが出て来ると暗くなると怖くなるねと話しされていたので」

 建築鉄工の資材を造るノウハウが生かされています。箱わなの構造はオリジナルで、鉄枠に鉄板を溶接して製作しています。

 伊藤鐵工伊藤伸一社長「中に餌を掛けまして引っ張ると上がりまして、ピンが引き抜かれて扉がフリースローで落ちる。クマが見えるのも嫌だなというのと、クマの爪で檻が曲がるのが嫌だったので鉄板にしたんですよね」

 製作費は1基約20万円です。11月末までに10基製作し、大崎市に寄付することにしています。

 伊藤鐵工伊藤伸一社長「他の所でも住民の被害が出てるので、是非とも大崎市では被害が出ないようになってくれればなと思ってます」