南アフリカを訪問していた高市総理大臣はG20サミットを終えて24日夜、帰国します。中国の李強首相との接触はありませんでした。

高市総理大臣 「今回のG20サミットでは李強首相と会話する機会はございませんでした。我が国としては中国との様々な対話についてオープンでございます。扉を閉ざすようなことは致しておりません」

 高市総理は「建設的かつ安定的な関係を構築していく方針は総理就任以来、一貫している」として日本の立場は変わっていないことを改めて強調しました。

 そのうえで「我が国として主張すべきことは主張していくことが大事だ」と述べました。

 政府内には「うまくいけば半年ということもありえるが何もしなければ4、5年はかかる」との見方もあり、早期の関係改善は難しい状況です。

 一方、高市総理は滞在中、イギリスやインド、韓国など20人以上と首脳会談や立ち話を行いました。

 南アフリカでの外交の成果を強調した高市総理は、帰国後は初の党首討論に臨みます。

 日中関係のほか、規模の膨らんだ経済対策などで説明を求められる正念場となります。