30日午後3時から1日午後3時までに、宮城県ではクマの目撃情報が6件発表されました。

 仙台市3件、気仙沼市・富谷市・蔵王町で各1件です。

 仙台市では青葉区折立、泉区野村、太白区秋保です。太白区秋保では軽貨物自動車がクマと衝突しました。運転手にけがはありませんでした。

 11月上旬には30件ほどあった目撃情報も先週頃から徐々に減り始め、10件前後となっています。

 野生動物の生態に詳しい石巻専修大学辻大和教授は「クマは一般的に11月下旬から冬眠に入ると言われているため、目撃情報の減少は、冬眠に入った個体が増えているのでは」と推測しています。

 一方で「人間の食べ物を日常的に食べているクマは栄養状態が比較的良いため、冬眠しない個体が出てくるかもしれない」とも指摘します。

 これまでに目撃情報があった地域では、引き続き注意が必要です。クマが出る場所には近づかないなど基本的な対策を徹底していきましょう。県ではクマに関する情報をホームページで公開しています。