ウクライナのゼレンスキー大統領が、フランスのマクロン大統領との共同会見で「民主主義の長期的な利益のために、この戦争を尊厳ある形で終わらせなければならない」と訴えました。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、パリのフランス大統領府を訪れ、「和平案」についてマクロン大統領のほか、イギリス、ドイツなどヨーロッパの首脳らとオンラインを交えて協議しました。

 会談後のマクロン氏との共同会見で、ゼレンスキー氏は「領土問題が最も困難な課題」との認識を示したうえで、「ロシアが今回の戦争で報われないようにしなければならず、他国が模倣する状況を作ってはならない」と訴えました。

 そのうえで、「民主主義の長期的な利益のために、この戦争を尊厳ある形で終わらせなければならない」と強調しました。

 マクロン氏は民間人ら4人が死亡したウクライナ東部・ドニプロへの1日のロシアの攻撃を巡り、「我々が平和について議論している時にロシアは殺戮(さつりく)と破壊を続けている」と非難しました。

 また、「今後数日、アメリカとロシアの協議が行われ、ロシアに平和への意志があるのか否かがより明確になる」と指摘しました。