宮城県気仙沼市に江戸時代から伝わる正月の縁起物、はじき猿の制作が大詰めを迎えています。

 はじき猿は宝を背負った小さな猿のぬいぐるみを竹製のバネではじく玩具で、災難や悪事をはじき去る縁起物として知られています。

 気仙沼市唐桑町に約250年前から伝わる伝統の民芸品で、現在は地区の2軒が制作を続けています。

 制作者の1人、千葉久悟(きゅうご)さんは毎年500個ほどのはじき猿を作っていて、作業が大詰めを迎えています。

 8日の作業では、猿がしっかり跳ねるかなどを丁寧に確認していました。

 千葉久悟さん「悪いところをみんなはじいて、宝を背負いこむ福の猿と言ったらいいのでは。神棚に飾っておくのが一番いいんのでは」

 千葉さんが作ったはじき猿は、気仙沼市唐桑町の御崎神社で販売されます。