福島県沖地震のグループ補助金をめぐる口利き事件で有罪判決を受けた、元県議の仁田和廣被告が仙台高裁の判決を不服として最高裁に上告しました。
元県議の仁田和廣被告(75)は2021年から2022年にかけて、福島県沖地震で被災した企業へのグループ補助金をめぐり、水産加工会社の依頼で県職員に働き掛け、見返りに現金50万円を受け取った罪に問われています。
二審の仙台高裁は「働き掛けの直後に現金を依頼するなど、見返りとして受け取ったと推認できる」として、懲役2年執行猶予3年とした一審判決を支持し控訴を棄却しました。
二審判決を不服として、仁田被告は3日付で最高裁に上告しました。
仁田被告は会見を開き、受け取った50万円は見返りには当たらないと改めて主張しました。
仁田和廣被告「私に現金でも渡したふうに皆さん捉えている。それは私の仁田和廣政策研究会に献金として入れるんだよということで、見返りをもらったとかは何もありませんし」
更に仁田被告は、警察による取り調べに不備があったとして、捜査の在り方についても最高裁で争うとしています。