医療費の削減を巡り、自民党と日本維新の会が市販薬と効能や成分が似ている「OTC類似薬」の自己負担見直しなどで約1880億円削減することで合意しました。

 来年度の予算編成を巡り維新側は当初、OTC類似薬を保険適用から外すことを求めていました。

 ただ、政府・自民党は慎重な姿勢で、慢性疾病などを配慮することで合意しました。

 具体的には湿布や解熱薬、胃腸薬などを念頭に77成分、約1100品目について薬剤費の4分の1に特別料金を設定することで合意しました。

 これによって900億円程度の医療費が削減され、再来年以降は対象範囲や特別加算額を引き上げるとしています。

 併せて食品類似薬の保険給付なども見直し、合計で年間約1880億円の医療費を削減できるとしています。

 通常国会で法案を提出し、来年度中の実施を目指す方針です。