日本銀行は19日に今年1月以来となる利上げを決めました。日米の金利差が縮小したにもかかわらず、円相場は1ドル=157円台まで円安が進行しています。

 日銀は政策金利を30年ぶりの水準となる0.75%程度まで引き上げました。

 9人の政策委員全員一致で利上げを決めたとしています。

 植田総裁は利上げの理由などについて説明し、政策委員から足元の円安傾向が国内価格に影響を与える可能性について懸念が示されたことを明らかにしました。

植田総裁 「適切なタイミングで利上げが見えてくるということは十分あり得る」

 また、今後については賃金と物価が見通し通り上昇すれば来年以降も利上げを継続する意向を示しました。

 一方で、利上げのペースなどについては今後の経済や物価情勢次第として毎回の会合で適切に判断していくと述べるにとどめました。

 市場では想定よりも次の利上げに慎重だとの受け止めが広がり、円相場は一時1ドル=157円台まで円安が進行しました。