今年の11月までの日本の平均気温は平年より1.25℃高く、統計開始以降3位の高温になっていることが分かりました。
気象庁によりますと、今年1月から11月までの気温などのデータから速報値を算出した結果、今年の日本の平均気温は統計を開始した1898年以降で3番目となる高温になっているということです。
これは平年より1.25℃高く、2024年の1.48℃、2023年の1.29℃に次ぐ歴代3位の記録です。
夏から秋の前半にかけて上空の偏西風が平年より北寄りを流れやすく、暖かい空気に覆われやすかったことから、今年の夏は顕著な高温となったということです。
夏の平均気温を平年と比べると北日本で3.4℃、東日本で2.3℃、西日本では1.7℃高く、統計を開始した1946年以降でそれぞれ1位の高温を記録しました。
気象庁は「夏だけ見ると高温だが、冬に偏西風が南寄りに変わって2月を中心に強い寒気が流れ込んだ影響で年平均の気温を下げた」と分析しています。
一方で、2025年の11月までの世界の年平均気温は0.48℃高く、統計を開始した1891年以降で2024年の0.63℃、2023年の0.54℃に次いで日本と同様に3番目の高温となる見込みだということです。
気象庁は「地球温暖化の進行に伴い、このような記録的な高温が発生しやすくなっている」と指摘しています。