2020年、宮城県柴田町で建設会社社長の男性が死亡しバッグなどを奪われた事件をめぐり、25日の差し戻し審で無罪判決を受けたパキスタン人の被告について、仙台地方検察庁は判決を不服として29日付けで控訴しました。

 宮城県大河原町の元建設作業員でパキスタン人のレフマン・アブダル被告(43)は、2020年、柴田町の住宅で同僚と共謀して、勤務先の建設会社社長でインド人のシン・ラカウェンダラさん(当時45)の首を絞めて死亡させ、バッグなどを奪った罪に問われていました。

 2021年、仙台地裁は被告に懲役23年の判決を言い渡しましたが、二審の仙台高裁は「警察の取り調べで通訳に誤りがあった」などとして仙台地裁に審理を差し戻しました。

 25日に開かれた差し戻し審で仙台地裁は、「被告が同僚と共謀したと認定するには合理的な疑いが残る」として、被告に無罪を言い渡しました。

 この判断について仙台地検は29日、判決を不服として控訴しました。

 仙台地検は「一審判決には承服しがたい点があったため、これを是正するため控訴審の判断を仰ぐ必要があると考えた」とコメントしています。