アイリスグループが米作りに参入しました。企業が参入する狙いなどを聞きました。

 5月に宮城県丸森町の水田で行われた田植えにはアイリスオーヤマの大山晃弘社長も参加し、米作りへの意欲を示しました。

 大山晃弘社長「直接営農することによって今まで我々が培ったノウハウ、ドローンやロボットを使った更に先進的な農業が試せることに意義があると思います」

 アイリスグループは2013年、東日本大震災の被災地支援などを目的に精米事業に参入しました。パックご飯がヒットし、米事業が成長分野の1つになりました。

 グループ会社のアイリスアグリイノベーションが米作りを任され、佐久間佑一社長が熱心に草を取っていました。

 佐久間佑一社長「週2位は来てますね。管理しなきゃいけないので、作業も含めてどういう仕事をしているかということを確認するために来てます」

 兼業農家でもある佐久間社長は知識と経験を生かして、社員と共に稲を育てます。

 佐久間佑一社長「生育状況と枚数がどれくらい進んでいるかということを見てます。生育状況は順調だという思ってます」

 米作り参入の背景には、令和の米騒動がありました。自社で販売する米の確保に苦労したと話します。

 佐久間佑一「安定した収穫ができれば安定した価格で消費者につながることができますので、価格変動があまり少ない中で届けられるということが一番のメリットと思っている」

 アイリスグループでは、東北を中心に耕作放棄地を借り受け従業員が担い手となって米を作ります。

 稲刈りなど忙しい時期には、企業のメリットを生かしてグループで公募した従業員に作業を手伝ってもらうことも検討しています。 5年後には200ヘクタール、将来的には全国で1000ヘクタールにまで拡大する方針です。

 企業が米作りに参入する例はアイリスグループだけではありません。

 宅食弁当などを展開するワタミグループや、牛丼チェーンを展開する松屋フーズも米の生産を始めています。

 いずれも、米の安定的な確保が目的です。 農作業を終えた佐久間社長は、会社に戻って部下たちとミーティングです。ドローンなどを使った最新の農業を進めるとは言っても、米に対する深い知識は欠かせません。

 佐久間佑一社長「田植えの仕方、種まきの仕方、あるいは肥料の使い方、農薬の使い方を常々勉強しているので、それが生かされているのかなと」

 生産から加工、販売までに取り組むことになり、佐久間社長は新たな試みで米作りを支えていきたいと意気込みます。

 佐久間佑一「10年後、20年後にはもっと農業の後継者がいなくなるということで、自分で作って自分で販売という安定生産を掲げ、安定価格を消費者に届けるということが私たちの狙い」