地震から8日ぶりの救出に歓声が上がりました。がれきに埋もれた男性の命をつないだのは、1本のチューブでした。

■奇跡の救出“チューブ”が命つなぐ

 救急隊員が進むその先は、拍手と歓声に包まれます。

 歓喜の輪の中心にいたのは、がれきの中から8日ぶりに救出されたエルナン・ヒルさん(44)です。

エルナンさんの妻 「はじめは彼が発見されず、悲しみ、痛み、そして絶望の日が続いた。しかし彼が生きていると知り、やっと希望を持つことができた」

 どのようにしてエルナンさんは生還したのでしょうか。

 先月24日、2度のマグニチュード7を超える地震がベネズエラを襲いました。

 北部ラグアイラ州にあった地上9階建てのショッピングモールは壊滅的な被害を受け、地下ががれきで埋め尽くされました。

 当時、地下の警備室で働いていたエルナンさんは、このがれきの中に閉じ込められたのです。

 がれきの中をカメラで撮影すると、左右に動く右手を捉えました。

 地震発生から100時間以上が経過した時、救助隊がかすかな声を発見します。

救助隊 「大丈夫ですか?」 エルナンさん 「大丈夫です。ただ、背中が…」 救助隊 「けがをしているのですか?」 エルナンさん 「けがはしていないけど、がれきが当たって気分が悪い」

 壁の中から聞こえるのはエルナンさんの声です。

救助隊 「これから水を渡します」 エルナンさん 「分かりました」 救助隊 「チューブが届いたら教えてください」 エルナンさん 「届きました」 救助隊 「今、水がいきます」

 チューブを通じて水や空気を送ります。

 周囲では、世界各国から集まった国際救助チームが崩落を避けながら慎重に人が通れる穴を掘り進めます。

 そして、エルナンさんは8日ぶりにショッピングモールの外に出ることができたのです。

 現地メディアはエルナンさんの生還を「奇跡の救出」と報じています。

米CNN エルナンデス記者 「救助を成功させた隊員が抱擁し、拍手が沸き起こっています。エルナンさんの自宅は被害を受けておらず、妻と3人の子どもたちが再会を待っている」

エルナンさんの妻 「救助隊が夫に付き添い水を与えてくれて、とても丁寧にケアしてくれた」

 エルナンさんは目にけがをしているものの、意識ははっきりしているということです。

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