建国250周年を迎えたアメリカでは、インフレや格差の拡大を背景に将来に希望を持てない若者も増えています。

 ニューヨークで開かれたジョブフェア。

 職を求める多くの人々が真剣な表情で企業との面接に臨む一方、生活への不安を口にしていました。

ジョブフェアの来場者 「家族を養って公共料金を払えて、自分が好きなように生活できるか不安」 「親の世代は生活面でもっと恵まれていた。今は仕事を得るのもお金を稼ぐのも昔より難しい」

 会場で出会ったデボラさん。

 以前はホームレス用のシェルターで暮らしていた彼女は、現在は低所得者向けのアパートに住んでいます。

ジョブフェアの来場者 デボラさん  「今の給料は2週間で600ドル、それじゃ不十分。私が自由に使えるお金は100~150ドル程度しかない」

 今のアメリカに「アメリカンドリーム」は残っているのでしょうか。

デボラさん 「インフレのせいでアメリカンドリームは死んだ。インフレのせいでニューヨーカーは日々、生きることに苦労している。80~90年代は一つの仕事だけで家や車を買って子どもも育てられた。今のニューヨークは無理、アメリカでは無理よ」

 それでも、デボラさんは前を向いて生きています。

デボラさん 「(Q.今でもアメリカに希望はある)はい、あります。若者にはクリエーティブに生きる自由、踏み出したいチャンスを作り出す自由がある。希望は持っている、だって私は前進し続けているから」

 建国から250年。かつて多くの人を引きつけたアメリカンドリームは、大きく姿を変えようとしています。