仙台市宮城野区の住宅街では7月に入り、クマの目撃が相次いでいます。いずれも目撃場所の周辺には川があります。

 石巻専修大学辻大和教授「他県でも川沿いにクマが移動して市街地に来るいうことは、よく報告されていましてススキみたいな背の高い草がたくさん生えていますし、街中ほど人がいっぱい来るわけではないので、クマにとっては移動しやすい環境なのかなと思います」

 野生動物の生態に詳しい石巻専修大学の辻教授は、特に今の時期はクマの行動が活発化している可能性を指摘します。

 石巻専修大学辻大和教授「夏は冬眠を終えたクマが、少しずつ食べて体力を回復させている時期で食べ物を確保しようとして、通常の季節よりも広い範囲を動き回るということは、他の地域でも報告されています」

 辻教授は、早朝や日没前後の外出を避けるなど、特に7月いっぱいは更なる注意が必要だと話します。

 石巻専修大学辻大和教授「草を刈ることでクマが接近しにくくなることは、可能性としてあると思う。ただ、クマの行動圏の大きさを考えると、草刈りしなければならない範囲もかなり大きくなりますよね。人がいっぱいいて危ないエリアは優先的に刈り取りするとか、工夫が必要なのかなと思います」

 市街地での目撃が相次いでいるクマについて、林野庁は餌となるブナの実が豊作となる予測を発表しました。

 林野庁東北森林管理局の調査では、ブナの開花状況が指数にして3.5以上になると豊作が予測されます。

 宮城県の2026年度の指数は5.0と、1989年の調査開始以降で最も高くなったということです。

 ブナの実について宮城県では近年、豊作と、指数が1未満の大凶作が交互に予測され、大凶作だった2025年度はクマの出没が急増していました。