仙台国際ホテルの改修工事を請け負ったと装い、金融機関から5000万円の融資をだまし取ったとして逮捕されたデザイン会社元社長の身柄が仙台地検に送られました。金融機関に経営実態とは異なる決算書を提出していた可能性があることが新たに分かりました。

 有印私文書偽造と詐欺の疑いで送検された仙台市青葉区のデザイン会社トレンドラボ元社長、只埜裕子容疑者(58)は、警察によりますと2024年、仙台国際ホテルの改修工事を請け負ったように装い、ホテル名義の印鑑が押された契約書を偽造して金融機関から5000万円の融資をだまし取った疑いが持たれています。

 同じく只埜容疑者から金をだまし取られたと訴える建設会社が、只埜容疑者から渡された契約書に押された印鑑と仙台国際ホテルから受け取った書類に押された印鑑です。

 いずれも仙台国際ホテルとも文字がありますが、書体が少し異なることが分かります。

 只埜容疑者は金融機関に融資を申請する際、偽造した契約書とともに会社の決算書など財務状況が分かる書類も提出していました。

 トレンドラボには負債があったことから、警察はこうした書類にも修正や改ざんが加えられていた可能性があるとみています。

 警察の調べに対し只埜容疑者は「契約書は私が作ったが、印鑑は自分で押していない。正当な契約なので詐欺ではない」と容疑を否認しているということです。

 警察には、同様の被害相談が複数寄せられていて、余罪についても調べを進める方針です。