国会の会期延長を受け、自民党幹部らの海外渡航が相次いで中止となりました。中でもパプアニューギニアへの訪問については、「重要な外交機会だった」という指摘も出ています。

■国会延長 外交活動に影響

小泉防衛大臣 「中国とロシアの海軍艦艇が、先週末に日本の排他的経済水域(EEZ)内で実弾射撃演習を実施しました」

 防衛省によると、19日、沖ノ鳥島の南西海域で中国とロシアの海軍艦艇、合わせて4隻が確認されました。このうち、中国のミサイル駆逐艦が射撃訓練を行ったということです。

 小泉大臣は、日本が同盟国をつなぐ防衛協力の「ハブ(中核)」になる考えを強調しました。

 こうした外交活動が今、“国会延長”での影響を受けています。

中道改革連合 重徳国対委員長 「(与党幹部が)1週間不在ということでは話になりません」

国民民主党 玉木代表 「これ職場放棄ではないでしょうか」

 当初、17日までだった国会の会期は25日まで延長。自民党幹部らが海外出張で国会を離れることに、野党が反発しています。

 党七役や国会の委員長・理事の海外渡航は認められないと主張し、小林政調会長ら3人の渡航は認められませんでした。

■野党の「バカンス」発言物議

 小林氏は25日まで、パプアニューギニアやソロモン諸島などを訪れ、要人と会談する予定でしたが…。

国民 向山好一衆院議員 Xから(17日投稿) 「行き先はパプアニューギニア。まさかバカンス?」(※現在は削除済み)

 野党議員のこの投稿が波紋を広げています。

 パプアニューギニアでは16日、トカチェンコ外相が、台湾の窓口機関を閉鎖すると発表。これに台湾は強く抗議し、中国は支持を表明する事態となっています。

中国外務省 林剣副報道局長 「パプアニューギニア政府の決定について、中国はこれを高く評価します」

 台湾を巡る“中国寄りの動き”が強まる中で予定されていた小林氏のパプアニューギニア訪問。「重要な外交機会を失った」と懸念する声が広がり、野党議員は「バカンス発言」を撤回しました。

国民 向山衆院議員 Xから(19日投稿) 「パプアニューギニアの地政学的な位置づけについて、十分考慮せず投稿したことは党の方針とも異なるもので不適切でした」

 優先すべきは、国会対応か?外交日程か?野党は、自民党の萩生田光一幹事長代行によるベトナムとシンガポールへの訪問については、「外交上の意義が大きい」として認めています。

(2026年7月21日放送分より)