医療機関の窓口では“10割負担”で医療費を払う人の姿がありました。1日から従来の保険証が使えなくなった現場を取材しました。
■「紙の保険証」期限終了
3日、都内のクリニックを訪れた30代の男性。受け付けで提示したのは「マイナ保険証」と「従来の健康保険証」です。
今月から従来の健康保険証は使えなくなりました。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「見せてもらった(従来の)健康保険証。これが8月1日から使えなくなった。ご存じでした?」
30代男性 「正直、よく分かっていない」
医療費の負担割合は年齢や所得で異なり、原則1割から3割となっていますが、8月からは…。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「場合によってはいったん自費、10割負担になるかも。本来3000円の支払いがいったん1万円払わなくてはいけない」
どのような場合に医療費が10割負担になるのでしょうか。
70代の男性は「紙の保険証」を提示して診療を受けます。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「見せてもらっているのが紙の保険証で、期限は令和11年(2029年)2月23日だが7月31日をもって使えなくなる」
70代男性 「会社から指示は何も出ていないので私はそのまま。この件に関しては会社からこうやれとか(ない)。有効期限があるので、このままでいいと思った」
通常通りの自己負担で受診するにはマイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」が必要です。
また、マイナ保険証を持っていない人に発行される「資格確認書」を提示しても大丈夫です。
男性はマイナ保険証を登録済みだったものの、従来の健康保険証がまだ適用されると思っていたようです。
なかには医療費が一時的に10割負担になってしまう患者も…。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「資格確認書はあるが、夫の扶養に入るために新しい資格確認書が必要?」
40代女性 「そうです」
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「今、申請しているところ?」
40代女性 「そうです。2週間くらいと言われている」
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「マイナンバーカードは?」
40代女性 「持っていない」
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「きょうは保険資格を確認できるものがないので、いったん自費で10割負担で払ってもらう。資格確認書の手続きはしている?」
40代女性 「しています」
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「できたら持ってきてもらって、きょうの領収証をなくさなければ後で返金できると思う」
マイナ保険証と資格確認書いずれも持っていない場合、窓口で医療費を10割負担する必要があるといいます。
また、マイナ保険証の有効期限にも注意が必要です。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「5年で電子証明書の期限が切れて、さらには3カ月後にマイナ保険証が使えなくなる。自分で更新しないといけない。そういう時期に差し掛かっている人が多い」
この保険証の期限切れについて、熊本地震で被災された人はマイナ保険証や資格確認書が提示できない場合もあると思います。
厚生労働省は氏名や住所などを伝えることで受診できるとする対応を取っているということです。