台風25号から息つく間もなく、台風26号が列島に近づいてくる見込みです。深刻な被害が出た千葉県では備えを急いでいますが、26日も秋雨前線の影響で雨となりそうで警戒が必要です。

■深刻な爪痕 停電も続く

 人気の観光地・養老渓谷につながる、唯一の線路・小湊鉄道。崖崩れにより、線路が浮いた状態に…。とても列車が走れる状態ではありません。

 壊滅的なのは、交通インフラだけではありません。

養老渓谷観光協会 秋葉保雄会長 「電気が来ていないので手動」 「停電です」

 停電が続く旅館の中は、真っ暗です。

「停電でストックしている食材が全部ダメになると、60~70万円の食材ロスになる」

■決壊印旛沼 復旧急ピッチ

 いまだ広範囲にわたり、冠水被害が出ている印旛沼周辺。近くを流れる長門川周辺の通常時の写真です。

 決壊したのはこの辺り。3日前は田んぼが見えなくなるほど冠水していました。25日は水位が下がり、田んぼが見えていますが、いまだ大量の水が残っています。

 こうした中、25日に堤防の復旧工事が始まりました。

国交省の担当者 「台風26号の接近も予報があるので、24時間施工で台風到達までに完了させたい」

 23日に発生した台風26号は来週にかけて日本の南へ進む予想で、本州付近に停滞する秋雨前線を刺激する恐れがあり、今後の雨に警戒が必要です。

 国交省は復旧をいち早く進めるため、千葉県などと「チーム印旛沼」を結成。ポンプ車を30台にまで増強して排水を行うなど、1週間程度での復旧を目指して対応にあたります。

■電柱倒れ携帯不通 断水も

 一方で、復旧の見通しがたたない場所もあります。

 木更津市の住人・鈴木良治さん(81)が今、困っているのが…。

「電柱が倒れてから、電波が来なくなった。固定電話も使えない。携帯も使えないでしょ。連絡がつかないんですよ」

 離れて暮らす子どもたちに無事を伝えられないのです。しかし、肝心の電柱はこの状態です。

木更津市の担当者 「こういったものが何カ所か、土砂崩れがあるみたいで」

 今も断水が続いている市原市。解消できない理由は、送水管の損傷と道路の崩落で、浄水場に職員がたどり着けないからです。

「(Q.また台風26号も…)大変ですよね。(雨で)道路も通れなくなると孤立しちゃうので」

■二次被害のリスクも

 さらなる雨は、二次被害のリスクもあります。

JR東日本 千葉事業本部長 三島大輔氏 「JRになってから最大規模の被災ではないかと」

 JR内房線は、姉ケ崎駅から木更津駅まで復旧に少なくとも3カ月程度かかる見込みです。

「水分を多く含んで、不安定な土砂がまだまだある。これがさらなる降雨によって、さらに崩れてくるリスクはある。危険な場合には作業を止めて、安全な状況になってから作業を再開することもある」

(2026年9月26日放送分より)