自民党内からは「人としての矜持(きょうじ)が問われている」と一喝です。一方、参院野党は簗大臣の辞任を求める問責決議案の提出の検討に入りました。

■簗大臣を一喝「人としての矜持」

 農業政策に関する会合が自民党本部で開かれ、渦中の簗農水大臣が出席。そこで思わぬ事態が起こりました。

簗農水大臣(47) 「食料安全保障、これを確立していくなかで必要な予算についてはですね、確実に勝ち取ると」

 農水大臣として現場重視の農政を進めていくと決意表明すると、拍手が起こりますが…。

自民党 鈴木宗男参院議員(78) 「ちょっと…大臣、親切で言うんだけどね、あなたは今、耳目を集めているわけだ。まず冒頭に『お騒がせしてます』だとか『しっかり説明責任を果たしてやってまいります』というあいさつがあってしかるべきじゃないかな。決意表明の前に人としての矜持を問われてんだよ。上月さん、あんたも司会やってるなら、そこら辺は注意するぐらいじゃないと。皆そうじゃないか、マスコミも来てるんだし。皆あんたを応援しようと思ったって、決意表明だけじゃ応援できないんだよ。決意表明はいいんだ、あんたずっとやってきてるんですから。人としてのやっぱり心構えというものをしっかり持って対応した方がいいと思う。誰か異論あるなら言って下さい」

簗農水大臣 「私の不徳でありまして、心から皆様におわびを申し上げます」

■参院野党が問責決議案を検討

 その簗大臣の「予算カット」発言を巡っては、立憲民主党など参議院の野党6党が問責決議案の提出を検討することで一致しました。

立憲民主党 斎藤国対委員長 「問責が出て野党の中で反対するところがあるんですかね」

 参議院では野党が過半数を持つため、問責決議案は可決する可能性があり、そうなれば簗大臣が関わる国会質疑は事実上ストップ、進退が問われる局面になりそうです。

 高市総理は続投させる方針です。

高市総理大臣 「『働いて仕事で返せ』と」

自民党 閣僚経験者 「『働いて仕事で返せ』というのもおかしい。それがありなら皆それで乗り切れる」

 連立政権を組む維新からも厳しい声が…。

日本維新の会 吉村代表 「明らかに不適切な発言であり、言動でもあると思います」 「(Q.吉村代表は続投を支持できるか?)支持するというわけではないですけども、丁寧に説明を尽くさないといけないと思います」

自民党ベテラン議員 「問責が出てくるなら、早めに辞めた方がいい。総理もこの週末の世論調査で支持率が下がれば決断するんじゃないか」

 その簗大臣を巡っては新たに、過去の衆議院選挙においてシャトルバスで支持者を無料送迎したことが“公職選挙法違反”にあたるのではないかと報じられていて、来週から始まる予算委員会では矢面に立たされる展開が予想されます。

■野党“非効率な減税より給付”

 そんななか、高市総理が最重要課題と位置付ける消費減税関連法案が国会に提出されました。高市総理は、家計の負担軽減につながると野党に協力を求めています。

高市総理大臣 「消費税の税率引き下げ分については基本的には価格に反映されるものと認識をしております。家計の負担軽減額は国民一人あたり約3万6000円と見込まれます」

 来年4月から2年間に限り、食料品の消費税率を1%に引き下げるとともに、中低所得者に対して現金を給付する消費減税関連法案ですが、現状ほぼすべての野党が反対で、各党、より幅広い減税や即効性のある給付を主張しています。

公明党 西田幹事長 「物価高対策としての消費税減税は非効率であるという立場です。じゃあ何が必要かと言われますと、給付だと思います」

 野党の協力を得ないと、少数与党の参議院を乗り切れない消費減税関連法案。週明けから本格的な論戦が始まります。