16日、9月議会の閉会日を迎えた福岡県議会。百条委員会の設置案を巡り、議会は17日未明まで紛糾しました。さらに、今回の議会では、蔵内前議長を巡る新たな優遇問題も浮上しています。

■蔵内氏めぐる1億円優遇問題

 原案を提出した吉松源昭議員(58)も驚く大逆転の賛成多数で、百条委員会の設置が決定。これで、金銭授受や高額な海外視察の解明に向け、強い権限を持って調査ができるようになりました。

 また、今回の議会では、福岡県が行ってきた蔵内前議長が絡むさまざまな事業に対し、各会派の議員から厳しい追及が続きました。

 福岡市天神の商業ビル。角部屋で日当たりのいいアジア獣医師会連合ワンヘルス福岡オフィス。蔵内前議長が所長を務めるこのオフィスに対し…。

福岡県ワンヘルス 総合推進課長 「毎月176万円余りを支出しております」

 3年間で賃料や光熱費などおよそ6500万円、派遣した職員の給与総額としておよそ4330万円。福岡県が総額1億円以上を負担していたことが明らかになりました。

 この件について質問された服部誠太郎知事(72)はこう答えました。

「ワンヘルス活動を継続的に推進していくために、FAVA(アジア獣医師会連合)日本事務所と福岡県が連携することで、アジアにおけるワンヘルスの推進に貢献できると考え、事務所の借り上げ代等について支援をしているところでございます。しかし、(オフィス)設置から3年が経過した現在、活動実態に見合った支援に見直しを行ってまいります」

 知事は「今後も研究における連携の橋渡し役として期待する」と述べる一方、委員会終了後には…。

「現段階で確定的なことは言えないが、今の規模の事務所というのは必要ないのかと。いったん“ゼロベース”で見直すべきだと思っております」

■ワンヘルスセンター入札に疑問

 また、総事業費200億円にも上るワンヘルスセンターの入札についても。

吉松議員 「ワンヘルスセンター関連工事16件のうち11件が1者応札。そのうち8件が落札率99%超。この入札結果、知事は率直にどう受け止められますか。お答えください」

 吉松議員は競争性が確保されていたのかと疑問を呈しました。

服部知事 「事前に(上限の)予定価格も最低制限価格も公表している。一般競争入札において、事前にこれら価格両方を公表しているのは、全国で福岡県のみでございます」

 服部知事は「数字の結果だけを見て不正が行われたとは判断できない」と説明。その一方で、審査を求める考えを明らかにしました。

「私としては競争性が確保されていたのかという観点から、外部有識者で構成される『入札審議委員会』において、今回のすべてのワンヘルスセンター関連工事について審査をしていただきたいと考えております」

 一方、県の担当者は、不特定多数の事業者に公平な参加機会を提供していて、他者の参加状況は知り得ないため、結果的に入札参加者が1者であっても競争性は確保されているとしています。

(「グッド!モーニング」2026年10月18日放送分より)