村井宮城県知事は、10日から行われた女川原発の避難訓練を受け最新の道路状況を反映した新たな避難のシミュレーションを実施し、渋滞箇所などを検証する考えを明らかにしました。

 国は10日から3日間、女川原発で重大事故が発生したという想定で訓練を行いました。

 村井知事のほか、関係自治体の職員が住民役として参加し避難ルートや除染の手順などを確認しました。

 村井知事「避難訓練では私もバスで避難経路をたどり車両の検査や避難所の受付、感染症対策などを体験しました。実際に避難者の立場になってみると、検査場所や避難所の受付など混乱、いや混雑など改善の余地があると実感した」

 村井知事は県議会でこのように述べたうえで、新たに開通した道路などを避難計画に反映させる必要があるとして、2022年度に避難経路のシミュレーションを行い渋滞する箇所などを検証する意向を示しました。

 このシミュレーションでは、2021年12月に開通したみやぎ県北高速幹線道路など、最新の道路状況を反映させるほか、放射能の検査場所を計画当初より2カ所増やしたことを考慮に入れるということです。

 避難経路を巡っては、県は2020年も問題点を洗い出すため調査を行っています。