がれきの撤去に始まり、道路の復旧、そして災害に強い街づくりも含めて建設業界の方々が復旧・復興に果たしてきた役割の大きさを痛感します。仙台建設業協会の深松会長ですが、次の災害への備えだけでなく、津波で被災した仙台市沿岸部を盛り上げようと自らプロジェクトも手がけているということなんです。

 震災後、更地となっていた集団移転跡地に4月、温泉やレストランなどからなる複合施設がオープンします。

 仙台市若林区の藤塚地区に4月21日にオープンする複合施設「アクアイグニス仙台」です。メインの施設となる温泉棟は、オープンまであと1カ月ほどとあって工事も最終段階まできています。

 アクアイグニス仙台は海から700メートルほど、津波で被災し、住民の方々が集団移転した広大な跡地を活用して建設されました。敷地面積は3万平方メートル余り、サッカーコート4面分ほど。温泉棟のほか、レストラン棟、カフェ棟、スイーツ棟など6つの建物で構成されています。

 施設を建設・運営する青葉区の建設会社深松組の深松努さんです。