宮城県栗原市で、釣りをしていた小学生の男の子がため池に落ちて死亡した事故について、栗原市の佐藤市長は市の安全管理が不足していたことを認め、新たな点検体制を構築する考えを示しました。
この事故は5日、栗原市築館のため池で釣りをしていた市内の小学1年生佐々木楓(さん(6)が転落し死亡したものです。
ため池への立ち入りを防ぐため栗原市が設置した柵は老朽化で壊れていて、立ち入り禁止を知らせる看板などもありませんでした。 栗原市の佐藤智市長はkhbの取材に対し、市の安全管理が不足していたとの認識を示しました。
栗原市佐藤智市長「市が管理しているため池は、今回は全く管理不足だった。通常の維持管理は水利権を持っている受益者である地域の方々に管理していただいているが、防護柵、安全点検などについてはこれまで手薄だったと感じている」
3月には、近隣の住民から安全対策を求める声が市に寄せられていたということですが、事故を防ぐことは出来ませんでした。
栗原市佐藤智市長「地域の方々の声をすぐにしっかりと反映、対応することが行政の仕事なので、今回の件については全く本当に反省しなければならないと思っている」
佐藤市長は、安全点検のための新たな体制づくりに着手する考えです。
栗原市佐藤智市長「月に1回、回るとかそういった点検を義務付けてはいなかったので、今後パトロールなどしっかりやって行かなければならない。そういった点検体制も今後構築したいと思う」
市は6日、事故が起きたため池に鉄の杭とロープを使った簡易的な柵を立てていますが、来週からはフェンスを設置する工事を始めるということです。
また、子どもたちに「危ない場所には近づかない」ことを理解させる安全指導を徹底する考えも示しました。
栗原市佐藤智市長「教育委員会、学校と連携を取りながら、危険箇所に近づかない遊ばないということは徹底すべきだと思っています。注意喚起、それが重要だと思います」