3月の地震で脱線した東北新幹線の全ての車両が7日未明、宮城県利府町の新幹線総合車両センターに運ばれました。今後、本格的な事故の検証が始まります。

 JR東日本は、3日から脱線した東北新幹線の車両を、利府町の新幹線総合車両センターに移動させる作業を始め、7日未明に完了しました。

 これまでの現地調査では、走行中に脱線した際、レールの上に車輪が乗り上げてできる痕が見当たらなかったことから、停車する直前か止まってから大きな揺れが来て、脱線した可能性が高いことが分かっています。

 また、東北新幹線には逸脱防止ガイドと呼ばれる金具が車輪の横に取り付けられていますが、今回の地震では6号車を含め一部の車両で金具がレールに引っかからず、脱線した車両も確認されました。

 6号車は全てのガイドがレールから外れた状態で、対向レールの方向に約1メートルずれて停止していて、今後、逸脱防止ガイドの機能の検証などが行われる見通しです。

 東北新幹線は、仙台と福島の間で運休が続いていて、14日に全線の運転を再開する予定です。