3年ぶりに移動制限のないゴールデンウィークとなり、震災の記憶と教訓を伝える震災遺構にも宮城県の内外から多くの人が訪れています。

 このうち、宮城県石巻市の震災遺構門脇小学校は、3月に一般公開を開始し初めてのゴールデンウィークです。

 門脇小学校は、自治体が整備した震災遺構では唯一、津波火災の爪痕を残す施設で、訪れた人は当時のまま残された教室や、住民の証言を記録した動画などを見学していました。

 連休初日から1日までの来館者は、1日平均300人以上と、連休前の週末の1.5倍ほどとなっています。

 見学者「やっと、来てますとか勉強になりましたということを発信しやすいのかなと思っています。ずっと旅行中もフェイスブックとかでは発信はさせていただいています」

 「椅子とか机とか残ってるのに全部焼けてしまっていて、自分が通っていた小学校とか思い出すとけっこう胸に来るというか」

 一方、震災の津波で校舎の2階まで浸水する被害を受けた仙台市の荒浜小学校にも、多くの人が訪れました。

 過去2年は新型コロナの影響で休館し、3年ぶりのゴールデンウィーク中の開館となりました。

 見学者「思っていたより津波の被害が大きくて、すごいパワーだと改めて感じた。学んだことを周りに伝えたい」

 「津波がきたら早く高い場所に逃げられるようにしたい」

 震災遺構・荒浜小学校の1日までの3日間の来館者は1日平均400人と、連休前の週末の1.5倍ですが、コロナ前の2019年と比べると3分の1にとどまっています。