新電力会社から契約を切り替える法人の顧客を受け入れるに当たり、東北電力が新しい料金プランを設定しました。市場価格に応じて単価が変動します。

 法人向けの料金プラン、市場連動型メニューは、電力の単価に市場価格を反映させて料金を算定する仕組みです。

 料金が高くなるリスクがある一方で、安くなる場合もあるということです。

 電力供給を巡っては、ウクライナ情勢などによる燃料価格の高騰で新電力会社の事業撤退や経営破綻が相次いでいます。

 東北電力には、新電力からの切り替えを希望する問い合わせが主に法人から5月末までに約2900件寄せられましたが「供給力の確保が難しい」として契約を見送ってきました。

 新しいプランは外部から調達した電力を販売するため、卸値が変動するリスクは顧客が負う形となっています。

 東北電力法人営業部阿部剛史課長「まずはお客様の切り替えの選択肢になり得るように選択肢の確保という意味でできるところからということで、このような形の料金メニューを導入させていただいたところです」

 新しい料金プランは、20日から申し込みを受け付けています。契約開始は7月1日以降になる見込みです。