15日から降り続いた大雨により名蓋川(なぶたがわ)の堤防が決壊した宮城県大崎市では、18日も被災した住民が自宅の片付けなどに追われています。

 三栗谷皓我記者「大崎市の名蓋川です。重機を使って冠水した田んぼから川の方に水を流しだす作業が始まっています」

 大崎市古川矢目地区では、今回の大雨で名蓋川の堤防が約30メートルにわたり決壊しました。冠水の影響で、重機が現場に近づけませんでしたが、ようやく重機を使っての復旧作業が始まりました。

 浸水などの被害を受けた住宅では18日朝も、住民が濡れた家具の片付けなどに追われています。

 住民「自然災害とは言えね、3回になったら住民も限界ですよ」

 また、大崎市役所には「り災証明書」などを発行してもらおうと市民が次々と訪れています。

 被災した男性「いやーもうきついっすね。(水害が)何回も何回もって」

 被災した女性「これから先のことが一人なのでとても不安」

 大崎市によりますと17日だけで約70件の申請があったということです。

 宮城県の17日正午現在のまとめによりますと、今回の大雨により松島町で70代女性が足の骨を折るなど2人がけがをしたほか、大崎市などで床上浸水が296棟、床下浸水が362棟などの被害が出ています。

 県などの調査は継続中で、今後、被害件数はさらに増える見込みです。

 また、JRは18日も東北線の陸前山王〜小牛田間、仙石東北ラインの仙台〜石巻間などで終日運転を見合わせるなど、交通機関への影響も続いています。