堤防の決壊や住宅の浸水など、宮城県で大きな被害が出た記録的な大雨から29日で2週間です。浸水した住宅では、片付けが終わっても様々な爪痕が残っています。

 今回の大雨で、少なくとも45戸以上の住宅が浸水した大崎市鹿島台の姥ケ沢地区です。

 遠山節子さんの住宅も浸水し、この2週間は片付けに追われてきました。

 遠山節子さん「やっと呼吸してる感じ。自分で10日過ぎてよくやったなあという気持ち。食事だって取れない状態。消化のいいものしか食べられない。時間かけて食べる暇がないから」

 遠山さんの住宅では1階にあった家具などがほとんど濡れ、冷蔵庫や洗濯機などが使えなくなりました。

 片付けはほぼ終わりましたが、浸水した水によってドアがゆがみ完全に閉まらなくなってしまいました。水圧で床が盛り上がり、歩くときしみます。

 遠山さんは床の割れ目にビニールテープを張ったり、扇風機で湿気を飛ばしカビが生えないように対策をしていますが、今、一番心配しているのは台風だと話します。

 遠山節子さん「また台風来るってなるとぞっとする、こっちの方に来ないでって。来ないように願うけども、こればっかりは分からないからね。自然だから」