静岡県で園児がバスに置き去りにされ死亡した事案を受け、政府は通園バスに安全対策装置を設置する方向で検討しています。宮城県内の幼稚園からは、歓迎の声が聞かれました。

 松野博一官房長官「政府として、子どもの安全を守るための万全の対策を講じるため、送迎バスの安全装置改修支援などを含む緊急対応策を取りまとめるよう、指示があったところであります」

 14日、松野官房長官は静岡県で園児がバスに置き去りにされ死亡した事案を受け、通園バスに安全装置を設置するなどの緊急対応策をまとめていることを明らかにしました。 県内の幼稚園の関係者からは、歓迎の声が聞かれました。

 ドリーム幼稚園末屋保広園長「安全装置等を義務化しようという行政の流れはすごく歓迎すべきこと。そういう設備と人の目というのは、両立てできっちりと気をつけていかなければいけないと思っております」

 5台の通園バスを運行している仙台市若林区のドリーム幼稚園では、バスに乗った子どもの名前や人数などを専用のアプリで管理し、子どもたちが全員降りたかどうかや車内に忘れ物が無いかなど、運転手と職員が毎回2人で確認していました。

 安全装置の設置については、うっかりしたミスの防止につながると歓迎していましたが、費用面での負担が大きくなる可能性があるとし支援が必要だと話していました。

 ドリーム幼稚園末屋保広園長「少なからず行政の支援とか補助がいただけるのであれば、園としては積極的に導入を考えていきたいなと考えております」

 政府は10月中旬ごろまでに、緊急対応策を取りまとめる予定です。